2014年01月14日

女性トップシューターVeraKooのメンタル

Mr.Sevignyのお次は女性トップシューターを紹介したいと思います。

公式ページの紹介文を引用すると、
"3人の子供に恵まれ、4人の孫がいます。
家事と不動産ビジネスのマネジメント両立させながら、
その合間に射撃の練習をこなしています。
射撃だけではなく、スキー、ウインドサーフィン、乗馬のエキスパートでもあります。”

 



そう、今回はスーパーおばあちゃん

公式サイトに何故ゆえ”日本語”が用意されているのか疑問に思いましたが、
読み進めているとイチロー氏とも交流があったようですね。
気になる方はチェックしてみてください。
http://verakoo.com/site/ja/

Interview with Vera Koo, World Champion shooter
http://www.thefirearmblog.com/blog/2014/01/12/interview-vera-koo-world-champion-shooter/


中国系アメリカ人VeraKooは67歳にして世界のトップシューターである。
彼女はビアンキカップの女性部門を8回も優勝しており、
世界選手権のタイトルを2つ保持している。
(ビアンキカップとアメリカンハンドガンナー全国大会Man-on-Man ShootOff)
Veraはカリフォルニアのベイエリアで生まれ、射撃を始めたのは45歳からである。

The Firearm Blog(以下TFB):
The Firearm Blogへようこそいらしてくださいました。
まず最初に、45歳という射撃を始めるには驚きの年齢でスタートしたということについて質問しましょう。
新しいことへ挑戦するのに”遅すぎ”はないと、人々を鼓舞しているのではないでしょうか。

新しい参加者を得て広がりつつある射撃競技ですが、きっかけはなんでしょうか?
そして、新しく始めようとする人にアドバイスはありますか?

Vera:
実は銃がとっても怖かったんです(注1)。
それでアンザコミュニティカレッジのハンドガン安全教室に行ってみようと思いました。
初心者教室を終えた後、中堅クラスから上級者クラスまで修了しました。
教官の許可をもらって2週もしたんです。
カレッジでは4半期のクラスを計7つ履修したことになります。内容は銃の取り扱いと安全についてです。
クラスから提供されたリボルバーとセミオートについて取り組みました。
その時の教官がブルズアイの競技者で、
彼から遅咲きの参加者でもランクを駆け上がるという”競技者”としての基礎を学んだんです。

TFB:
使用している銃とギアとその理由も教えて下さい。

Vera:
私の銃とギアはスポンサーから提示された物を選んでいます。凄まじいサポートをしてくれますからね。
ビアンキでのオープンクラスはDonGolembieski(注2)がカスピアンを中心に組んだ物と、
GarthPeterson(注3)によるNowlinCustomです。
それと今はインディカーの元クルーチーフだったGeorge Huening(注4)に新しいのをお願いしています。

弾薬はAtlantaArms&Ammoのカスタムロードと以下のレシピの物ですね
・パウダーはLoad-X CompanyのVihta Vouri N320
・弾頭はHornady 115gr XTPHP
・プライマーはFederal small pistol
・薬莢はStarline

後はAimpointのC3reddot、WarrenMooreのマウントにGilmoreのウィング付きシュラウドです。
イヤープロテクターはProEarとProfitのノイズキャンセリング。

TFB:
あなたの"戦士"としてのメンタルについてお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか。
恐らく、あなたの成績に大きく影響している要素ですよね。
誰でもどの競技でもスキルは自分で組み立てなければならない、
しかし一部のアスリートはそういった精神をおざなりにしている。
どのように戦士としてのメンタルを自覚しているのか、またどうやって組み立てているのか教えてください。


Vera:
攻めのメンタルは己の恐怖にどうやって正面切って向き合うか?ということと、
どのようにチャレンジするかだと思います。
それはゲームに参加するから生まれるんです。
究極的には自分で自分を打ち勝つことだと思います。

"クリア"な意識というのは成績にクリティカルに効いてきます。
決意と忍耐力を貫き通すのは不可欠で、精神的な意欲と肉体を維持することがよりクリアにさせるのです。。
そのためには乱れた食生活をしないことと、睡眠をしっかり取ることも非常に重要なことになります。
摂取したカロリーは約20%ほど脳が使うと言われてますし、
睡眠はあなたの意識をより鋭敏にし、体力はマッチ中のメンタルを支えるんですよ。
瞑想するのもいい手です。心の平穏を保つことに役立ちますからね。

競技初日にヘマをしても、ミスした気持ちを受け流して冷静になれるかは意思によります。
自信はメンタルの重要な点ですね。

信念はミスからの復活に役立つでしょう。
もちろん、図太い神経であるというのもいいかもしれませんね。

シューターにとって、射撃というスポーツは自分探しの避難所なんです。
結果がどんなに悪いものであっても問題はありません。
家に帰ることはできるし、家族や仕事が失われるわけではありません。
競技の結果があなたの人生を危機に陥れることはないんです。
調子は戻るもので、次のマッチでいい結果を出せばいい、
マッチの結果から良い教訓を得られることが次のステップとなるのです。

TFB:
2013年のビアンキカップ中、右膝が故障しながらも戦ったことがいい例になりますね。
あなたは本当に根性や経験をフルに使った執念を見せてくれました。
TFB読者にあなたが行ったリハビリとダイエットを教えていただけませんか。

Vera:
右足の下腿の手術(注5)の後、上体のトレーニングを行っていました。
症状からみるに相当ハードなリハビリしないと復帰出来ないことはわかりました。
医者や介助師からのメニューを勤勉にこなしました。
その後、著しく回復傾向にあることを教えてくれたんです。

東洋医学による治療(注6)も行いました。たくさん寝て、たくさん食べて、適切な薬を飲む。
特に最初の2つをね。

夫は毎日たくさんのご飯を食べさせてくれたし本当に支えになってくれました。
術後、半月の間1日4000kcalも取ってたんです。

卵、ベーコンやパンケーキかナッツを入れたオートミール特盛りとフルーツを朝食にしていました。
昼食と夕食では400gのステーキかサーモンステーキ、付け合せは巨大なスイートポテト、
1日に必要な摂取量の2倍のブロッコリー、人参やカリフラワーです。
おやつにはチョコチップケーキ、ケーキや大量のフルーツ。
友人たちが特別なスープを作ってくれることもありました。まるで豚のようですが治すためですよ。

食べ続けることで復活したんです。より強くなってね。

ダイエットなんですが、”気”でカロリーを消費しました。


TFB:
常にステーキ!信じられない。
もし骨を折ったら、私はリブアイステーキ(注7)にします。
それで痩せたら“Vera Koo”ダイエットと呼ぶんです。
で、射撃をする前にどのようなマインドでいますか?

Vera:
私は2,3度深呼吸をするんです、そうすると筋肉の調子がよくなってストレッチになります。
装備をチェックした後は何も考えることはありません。
静けさを保ち競技のラインに立つまでは誰とも会話しません。
私には何が必要なのか?と集中する必要があるんです。それ以外は何もできません。
そういったモヤモヤをなくすことはできません。
実際、ステップラインに立ったら、誰ともアイコンタクトできなくなります。
もう自分の世界ですね。

TFB:
本を書かれてますよね。アピールをお願いします。

Vera:
人生の教訓は自らやらなければ自覚できないことを理解していますし、
それ故にある年齢になったら体と精神はボロボロになっているでしょう。
他人の人生を観察することでわかることもあります。

私の本は私が得た人生の教訓について書いてあります。
他人が知り得ない私のみが分かることをね。
私は自分の物語が切っ掛けがなかった人たちにとってインスピレーションを与えることを信じている。
人生の十字路で悩んでいるか、見つからない意義を求め続けるような人たちにね。



注1:別インタビューで恐怖心に対しては真っ向勝負で打ち勝つものと信条が語られてます。
 また当時、Veraの周囲で凶悪事件が発生していたため、セルフディフェンスの必要性を感じていたようです。
 http://verakoo.com/article-downloads/ja/VeraKoo_Gentry_Jan_2007_ja.pdf
注2:Kodiak Precision http://www.kodiakprecision.com/index.htm
   表面加工の名手で、SVとかも手がけています。
   たまにサボるそうですが、彼のスタッフもこれまた優秀なので問題ないそうです。
注3:世界のトップシューターが選ぶナウリンのバレル。GarthPetersonはそのバレルをフィットさせる天才だそうです
 50ヤードを立射の時のグルーピングは2インチを切るとかなんとか
注4:P9やらCZやら1911でも何でも来い!なスミス。5千発無故障という報告もネットで見られました。流石インディ上がり。
   http://www.gh2custom.com/index.htm
注5:血を想像させるところは訳しませんが、一般的な関節補強だと思ってください。
   結構酷い感じだったようです。
注6:西洋医学では絶食状態にすることで回復を狙います。安易に真似はしないでください
注7:あばら付近の柔らかい赤身のステーキ。20ドルも出せば、アメリカ人が赤身最高!と言う理由が体感できる。

以上、稚訳でした





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